石神貝塚 石神神社参道の途中と社殿の東南隅に貝塚がある。明治25年(1892年)夏、鳥井龍蔵博士が学生であったころ付近の社寺を調査し、石神神社の境内で時の破片を発見。これを雑誌に発表し学会から注目を浴びたんだ。昭和37年(1962年)夏、地元石神地区、市教育委員会後援によって東金高等学校考古学クラブ員により発掘調査され、多数の出土品を得たんだ。(茂原市立美術館・郷土資料館展示)
真名の上人塚 上人塚は真名カントリークラブのクラブハウスの南東端で、標高126mのところに位置。戦国時代、土気城主酒井小太郎定隆の改宗令のおり、この地の某寺の住職が改宗に応じないため、捕らえられてこの地に生き埋めにされた塚、あるいは真名村出身の学德高い名僧が入滅後葬られた塚であるとの伝説もあり。しかし外形的には古墳時代の山上方墳とも考えられているが、未調査のため実態は不明。
大沢の大椎 地元に住んでいる人が、「茂原に住んでいる人も知らない、穴場スポット」といわれるほどのおすすめの場所。大沢新田、高石家の門前にあり樹齢約500年と推定されるスダジイ(ブナ科シイ属)の古木で、根周り12m、大人5〜6人が入れるうろがあるんだ。目どおり7m、高さ12m。地上4mの処から三又に分かれ枝葉はこんもりと繁茂し、みみずくがここを住処としているほほえましい光景も見られるよ。古木の毅然たる風格は時代の重みを物語っているよ。
蓮福寺の大公孫樹 樹齢約400年、目通り3.7m、枝葉は四方に繁茂し、幹の中央に樫(かし)の寄生木(やどりぎ)を抱え、枝間18mに及ぶ古木だよ。夏は細やかな緑陰を憩いの場に、秋深まれば樹下金繍を敷き、野だて、俳会の催しなど、地元との縁は浅からぬものがあるんだ。この公孫樹は、蓮福寺の開祖・日遊上人によって植えられたものと伝えられているんだよ。
渋谷の大モミジ 渋谷の伊弉子(いさご)神社境内では大きな山モミジがみれるよ。この樹はイロハモミジ(別称:タカオカエデ)で、その特徴は葉が5〜7指に深裂し、新枝の枝の先に径3〜6cmの散房状の花房をつけるよ。大モミジ自体は伊弉子神社境内西側の高土手上にあるよ。目通り2.2m、樹高約9mで樹齢は不明。通常のモミジは幹が数多く分枝して傘のように枝を広げるけど、このモミジは分枝が少なくて、まっすぐ天空に伸びているという点で、とても珍しいんだよ。